一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

賄賂を要求される

ここベトナムでビジネスをしていると「賄賂」を要求されることはもう一般常識になっているかと思います。
多かれ少なかれ皆さんも経験されていることでしょう。


そして、皆さんが苦労しているのが「賄賂」をどう捻出するのか。
原則、領収書のない費用は損金算入できません。日々の私的な飲食で領収書を発行してもらってコツコツ貯めるという方法はオーソドックスです。
本日は、そういったお金の捻出方法は次の機会にご紹介するとしてその前にお話ししたいことがあります。


皆さんはベトナム人従業員から「賄賂」を当局から要求されていると鵜呑みにしていませんか。


本当にそれは賄賂として当局の担当者に渡っているのでしょうか、また当局担当者に渡されたとしてもそれは本当に必要な賄賂だったのでしょうか。
私はいつもこの問題考えてしまいます。


少し場合別に考えてみましょう。


全ての事例はここでは割愛しますが、よくある嫌な例を一つご紹介します。


ベトナム人スタッフ
「社長、日本から某〇NT便で資材のサンプルが通関で止まっています。某〇NT便の担当者から100万ドンの賄賂を税関担当者に渡せば今日の午後には配送してくれるそうです。賄賂を払わないといつになるか分かりません。」


一般的な現地法人社長
「それは困ったな。そのサンプルがないと出荷スケジュールにも影響してしまう。
仕方ない、100万ドンくらいなら私のポケットマネーで払おう。直ぐ、某〇NT便の担当者にそう伝えて。」


この場合、無事にその日の午後にサンプルは届いたそうです。


私も経験ありますが、これって本当に100万ドン払う必要はあったのでしょうか。
私の答えは「ノー」です。
私は賄賂を払う意図がないことを伝え、翌日に配達された経験があります。


よく考えて下さい。通関で止まっているのに、数時間内に税関担当者が許可し某〇NT社がホーチミン郊外にある工業団地まで配達するには時間が足りません。
恐らく、既に連絡が会社のベトナム人スタッフに連絡が来た時には通関は切れて配達準備が整っていると思います。そうでもなければ、その日の内に配達はちょっと考え難いです。


今回はここまでにしておきます。
何かご意見ありましたらコメントお寄せ下さい。

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