一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

ドンナイ省に残存する枯れ葉剤(ダイオキシン)

60年代~70年代にかけてここベトナムではベトナム戦争があった。


ベトナム戦争は50年代に起こった朝鮮戦争のように国が南北に別々の政府を樹立し南はアメリカ率いる西側、北がソビエト連邦率いる東側の代理戦争となった。


南ベトナム政府を支えるアメリカが北ベトナム政府ホーチミンが主導するベトコンとのゲリラ戦を制するために考え出されたのが枯れ葉剤(ダイオキシン)だ。
ダイオキシンをダナン空港やビエンホア空港から飛行機で空から散布した。


今問題となっているのは枯れ葉剤(ダイオキシン)を貯蔵していたビエンホア空港周辺の汚染問題。この戦争から既に40年以上経過した今でも浄化作業が進んでいない。


さらに、酷いことに今もダイオキシンに汚染された池で魚を養殖し市場で販売、汚染地域では鶏を飼いこれまた市場で販売している。


汚染地域からドンナイ川までたったの700mしか離れておらず、ドンナイ川に流失していることは明白である。


ところで、このブログの読者の皆さんにもアマタ工業団地やロテコ工業団地で働かれている方もおられるかと思います。


アマタ工業団地やロテコ工業団地内で使用されいてる水はドンナイ川から給水しており、この水を使って社員食堂でスープやご飯を炊いたりしているかもしれません。
また、空心菜はドンナイ川の畔で採れたものかもしれません。
鶏や魚は市場で購入したものですが、その鶏や魚も汚染地区で養殖されたものかもしれません。



下の図で見てもわかりますが、目と鼻の先にダイオキシン汚染地域があるんですね。


                                   つづく






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