ベトナムスタッフまたは友人宅へお邪魔する際にどこで靴を脱ぐか迷われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もし、貴方が日本人であるならドアの前または玄関付近で他の方と同じように外履きを脱いでいるのではないでしょうか。
そこで一見落着と行かないのがここベトナムです。

ここベトナムではどこで靴を脱ぐかが非常に重要な問題です。
日本人の貴方なら玄関付近で問題ないと思われているかもしれませんがベトナム人社会では違うんです。もっと奥が深い。

筆者自身彼らの行動に驚いたことがありました。

田舎の一軒家を数人で訪問したことのお話です。

田舎の一軒家は門があり、庭があり、そして地面から何段か階段を上って玄関のような場所があります。どこが玄関か特定できない場合もあります。

非常に腰の低い友人は庭で既に靴を脱いでいました。
「おいおい、そこはまだ土の上だから脱がなくていいのでは？」と筆者は驚きました。
大多数の友人は地面から母屋に上がる階段手前で脱いでいました。

中にはそのまま土足で家の中へ入る友人もおりました。

皆さんそれぞれの常識で靴を脱ぐんですね。

ただ、この友人の中にベトナムの仕来りを知らない人もいたかと思います。

基本的に家主に敬意を表現するために靴を脱ぎます。
家主は御もてなしをするために、客人に「そのまま土足でお上がり下さい」と土足で家の中へ招き入れようとします。
客人は「いえいえ、ここで脱ぎます」と適当なところで靴を脱ぎます。

客人が相当目上の方だったり重要な方の場合は本当に土足で家の中へ入ります。

もし、貴方が田舎の一軒家に招待（例えば、結婚式など）された際に土足で家の中へ上がったこともあるでしょう。

一応、家主から重要な客人と認められた証でしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく