一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

一に採用、二に採用。いい人材集めが成功の鍵

会社を成長させるには有能な人材を採用することが最重要課題であります。


あまり採用活動には力を入れたことがないという幸せな社長さんもおられるかもしれません。そういった場合は人事部長または採用担当の方が相当優秀で立派な方なのかもしれません。ぜひ、臨時ボーナスで労ってやってください。



ベトナムでも皆さん苦労された経験があるのではないでしょうか。
(今でも苦労している?との声も聞こえてきそうですが、、、笑)


①そもそも全然、履歴書が集まらない。
②人材紹介会社を色々試したがいい人材がいない。
③仕方なく、人事部が言うように給与を高めに設定し募集を掛けたが優秀な人材が来な
 い、もし採用できたとしてもすぐに辞められる。
④半年から1年で辞められる。


上記4つとも心当たりがある方はいらっしゃいますでしょうか。もし、貴方の会社がベトナム法人設立2年目以内でしたら心配いりません。もう少しの辛抱です。現行の採用方法を続けて下さい。


もし、貴方の会社がベトナム法人設立3年目以降で3つ以上当てはまるのでしたら採用方法を改める必要があります。
少々語弊がありました、採用方法ではなく社長または採用責任者の考え方を改める必要があるでしょう。
採用方法に問題がない場合が多く見受けられます。


なぜ、履歴書が集まらないのか。
なぜ、いい人材がいないのか。
なぜ、優秀な人材が辞めるのか。
なぜ、半年から1年で辞める社員が多いのか。


「自然と人が集まる場所には経済活動が発生します。これは国家や会社組織でも同様です。人が集まりやすい環境を作ることが第一条件になります。貴方の職場は居心地がいいでしょうか。」



                                   つづく

ベトナム人の特技とは

ベトナム人と仕事をしているといつも感服するのが交渉能力の高さです。
最近の90年代生まれの若者はあまり対象にはなりませんが、80年代前に生まれたベトナム人にはこの「交渉能力の高さ」をよく感じます。


権謀術数としてベトナム人は巧みに言葉を使います。
80年代前に生まれたベトナム人は幼少の頃、テレビもなく楽しみは近所の友達や隣人との「会話遊び」が日常でした。
他人と話すことが楽しみであり、生きることの喜びを感じる手段でもありました。
元来、ベトナム人は会話遊びが得意でありますがその中でもNgheAn省から北部の出身者は特に秀でていました。理由はまた今度にお話ししますのでここでは割愛させてもらいます。


ベトナムは小乗仏教と儒教を掛け合わせた国でもあります。
無意識世界に小乗仏教があります。そして、意識世界には儒教の教えが非常に強く根付いています。


80年代前に生まれたベトナム人とビジネスする際はこの言葉を思い出して下さい。


<子日く、巧言令色、鮮し仁。>


ベトナム人は悲しくなくても泣けます。


日本人もこの技を使えるようになれば少しはベトナムでのビジネスもやり易くなるかもしれません。


                                    つづく

法定監査報告書提出(3月末締め切り)

前回の補足です。
法定監査報告書について少々ご説明いたします。


既にご承知の方も多いかと思いますが、我々外資系企業は必ずこれを3月末までに関連省庁へ提出する義務がありますので忘れてはいけません。


監査法人は大手ビック4からローカル監査法人まで沢山あります。
規模にもよりますが数万ドルから数千ドルまで幅がありますので、親会社から特に要請がないのでしたらベトナム会計制度に則ってローカル監査法人で2千ドルほどの定額で監査報告書を作成してくれるところもありますのでいいかもしれません。


補足ですが、法定監査はベトナムの法律に沿って監査致しますので海外の親会社にとってはあまり重要な資料にはならないかと思います。それよりも、連結パッケージなどを大手監査法人にお願いして国際会計基準に沿って修正し親会社に提出する方が内部資料としては有効かと思います。


参考:
大手監査法人(通称ビック4)
1.KPMG:価格も最上位でありますがベトナム人スタッフの専門知識もダントツです。
2.デロイト:諸外国の監査法人と連携し監査報告書の信用性は高い。
3.その他:※
4.その他 ※


※私は上記1番と2番の監査法人としかお仕事したことがありませんのでその他は割愛致しました。



                                   つづく