一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

外国人労働者、管理団体職員にインタビュー

以前、大手管理団体職員に業務内容、待遇などを聞いたことがありますのでその時の内容を載せます。


※管理団体:外国人研修生、実習生を入国手続き、受け入れ企業先での労務管理を請け負う団体。


質問:貴団体の形態や規模などを教えて下さい。
回答:以前は財団法人として活動しておりましたが、現在は公益法人という名目で活動             し ています。中国人、ベトナム人を中心に常時1,500名ほど受入れ、管理を行ってい
         ます。職員は中国語やベトナム語のできる人間を揃えています。理事などを除く実働部隊(職員)は20名ほどでしょうか。


質問:入国管理局からの天下りはいますか。
回答:はい。1名おります。63歳くらいじゃないでしょうか。実務は行っていません。


質問:売上?はどのくらいですか。
回答:経理じゃないので、詳しくはわかりませんが8億円/年くらいだとおもいます。


質問:年商8億円、職員20名ですか。1名あたり4千万円稼いでいることになりますね。              超 優良企業ですね。やはり、給料も高いんですか。
回答:私は入社3年目の平ですが、額面で26万円です。出張手当や残業代を入れると毎月             30万円超えるかもしれません。


質問:仕事内容を教えて下さい。
回答:外国人労働者の在留資格取得から始まり、入国時研修、派遣先企業オリエンテー
   ション、労使間の問題解決などがあります。労使間で揉めることも多いのでそう
   いった場合に仲裁兼通訳として間に立つこともあります。


質問:この仕事で一番つらい事は何ですか。
回答:労使間のイザコザも辛かったです。給与未払いや失踪があります。
   その中でもある工場で中国人研修生が火災で亡くなる事件がありました。
   研修生は工場2階に増設された宿舎から飛び降り、頭を強打したことで亡くなりま
   した。その後、問題が大きくなるのを恐れ当団体は家族に保証金として700万円即
   金で支払っていました。同時に、在日中国領事の接待なども行いました。
   結局、全て金なんだなと思いました。
   私達職員は国際貢献を目指し、日々頑張っていますが上層部はそうでもないみた
   いです。



                 ありがとうございました。



                                    つづく

外国人労働者(研修生、実習生)の労働環境

外国人労働者(研修生、実習生)の労働環境の実態を少し書いてみます。
前回でも最後の方で記載しておりますが、ここで言う外国人労働者は研修生、実習生を指します。その他、労働者は全く別ですので御留意下さい。



ベトナム人研修生Phuongさん・25歳女性(滞在期間3年の予定で来日)


質問:どんなお仕事ですか?
回答:三〇電機の下請け会社で基盤の組み立て作業しています。
   作業場所は三〇電機の工場の2ラインです。


質問:ベトナム人労働者は何人くらいいますか?
回答:私達の両には30名くらいいます。


質問:日本語はできますか?
回答:挨拶程度ならできます。職場には通訳がいます。


質問:ベトナムのご両親とはよく連絡していますか?
回答:いえ、時々。会社側が許可したパソコンでたまに連絡ができます。


質問:携帯電話はもっていますか?
回答:私の会社では携帯電話の使用は禁止されています。


質問:給与はいくらですか?
回答:多いい月で20万円くらいですかね。残業があればですけど。


質問:貯金はできましたか?ご両親には送金していますか?
回答:来日して1年目から残業はしていましたので、三ヶ月に1度ベトナム人の知り合
   いと通じて送金しています。銀行に行くより手数料が安くて助かっています。


質問:旧正月などで一時帰国はありますか?
回答:私達の会社では許可されていません。3年間はベトナムに一時帰国できません。


             ありがとうございました。


この事業に詳しい方はお分かりかと思いますが、受け入れ企業(三〇電気の下請け)では違法行為があることがわかります。


一つに知識不足(入管法、労働基準法)を知らない場合や知っていても守らないことがあります。基本的にベトナム人労働者は低賃金労働者であることにかわりません。受入れ企業も人件費削減(原価低減)で生き抜いていかなければなりません。


ベトナム人側も少しでもお金を稼いでベトナムのご両親の生活費、借金返済(出国時に送り出し機関に手数料、保証金など100万円)にあてがわなければなりません。
多少の違法行為も我慢しています。


一方、この両者を管理する団体が日本にありますがこの団体も一人当たり毎月3万円から5万円の管理手数料を受け入れ企業から徴収しておりますので、実態を知っていても強くは言えない、または結託してベトナム労働者を食い物にすることも多々あります。


その管理団体には(アイムジャパンやIMP、、〇〇組合など)沢山の公益法人、組合などあります。


この管理団体を監視している団体がさらにあります。
これをJITCOと言います。


このJITCOを管轄している行政機関は入国管理局になります。


これがうまく管理機能が働いていないのが実態です。
なぜか、それは「天下り」や「多額の政治献金」の存在です。


入館のOBはJITCOや管理団体の役員、理事をやっています。公益法人ですのでインタネットで簡単に調べられます。
次に、上納金と呼ばれる政治献金です。
管理団体から政治家(大臣にも)政治献金を行っています。これも調べればわかります。


このように、研修生、実習生から搾取した莫大な利益を享受する方々が日本及びベトナムに多くいますので問題が発生しても中々解決には至りません。


                                    つづく

外国人労働者受け入れのお話

昨今、テレビのニュースでも安部政権による外国人労働者受け入れ拡大という話を耳にすることがあります。


世間では、次のような声が聞かれるでしょう。


主婦A:「日本の若者の仕事を奪うのでは?」
主婦B:「外国人が増えることで治安が悪くなる?」
中小企業経営者:「介護分野や重労働、除染など日本人が一般的に嫌う仕事を外国人に働いてもらうので助かっている。」
仲介業者:管理手数料(紹介手数料)が毎月4万円/名以上受入れ先企業から頂けるのでとてももっと受入れを拡大して欲しい。」
外国人(来日前):「日本へ行って数百万円稼いで両親に親孝行したい。」
外国人(来日後):「辛い。寂しい。労働環境が悪い。日本人からいじめられる。早く帰国したい。」
外国人(来日後):「日本人上司にも可愛がられ、毎日楽しい。できれば、あと数年この会社で働きたい。」
送り出し機関(在ベトナム):「毎年、日本へ行く労働者が増えています。保証金、手数料、日本語教育費を研修生候補者から徴収するので儲かる。」


そんな中、下のような事件も発生したりしているようです。





この制度の本質は海外から安い労働力を日本国内で最低賃金以下または最低賃金ギリギリで働かせることができます。また、外国人労働者には職業選択の自由は認めらておりません。現地の送り出し機関と日本の管理団体が本人の同意なしに(詳細を説明なしに)派遣先企業を決めます。


※研修生と技能実習生は異なります。研修生は労働者ではないので、日本の労働基準法は適応されないので悲惨な環境下で労働させられる可能性があります。
もちろん、管理団体やJITCOから言わせると労働者ではないとお叱りを受けるかもしれませんが、実際に行っているのは完璧に労働です。受入れ企業によっては違法行為も多く見受けられます。


最後になってしまいましたが、この制度を利用した研修生、実習生と一般企業で正社員として働いている外国人とは全く別物であることをご理解下さい。
正社員で働いている方々は日本人の平均年収を遥かに上を稼いでいるかたも多くおります。


                                    つづく