一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

ベトナム人の叱り方

ベトナム人はプライドが高いので、絶対に他の社員が見ている場所で𠮟ってはいけない、注意する場合でも個別に呼んで対応することがベストとインターネットやフリーペーパーで読んだことがあるかと思います。


筆者は全く逆です。



その場でダメなものはダメと𠮟る、注意します。
もちろん、その場に居合わせた社員の前で𠮟ります。
これは、幼児教育でも同様なことが言えます。


この対応で、コテコテのベトナム人は直ぐに辞めます。
ただ、残った人材はダイヤモンドのように輝きます。
プライドも名誉も金も気にせず、一心不乱に上司のため会社のために働いてくれます。


例えば、8年前に税務監査が入り4千万円の罰金と通告がありました。その時に活躍したのがチーフアカウンタントのVさん(当時32歳)がいました。


Vさんとは入社時から筆者がVさんを叱ったり、泣かせたり、喧嘩したりと幾多の困難を乗り越えてきた経緯がありました。


ある時は、Vさん曰く「私の雇用契約書には原価計算をするとは書かれていないのでやりません。」 そんなことを言うVさんに対し筆者は大声で𠮟りました。


ある時は、Vさん曰く「私は経理なので、机の下に落ちているゴミは拾いたくありません。」 そんなことを言うVさんに対し筆者はまたしても大声で𠮟りました。


それでもVさんは辞めませんでした。


それから、数年後に税務監査が我が社に入ってきます。
無理難題を押し付ける当局担当者に対し就業時間後に何回も自宅まで行って直談判し不当な指摘を全て退け、本当に経理上ミスがあった数十万円のみの追徴課税で済ませることができました。


賄賂などは一切なく、チーフアカウンタントVさんの真剣な態度が担当官を動かしたのでしょう。
正に、幕末の江戸城無血開城のような快挙でした。


たまに、チーフアカウンタントと税務当局担当官が結託して会社から賄賂を引き出し山分けするなんて話も聞くこのご時世で、ここまで会社の為に働くスタッフがいるとは信じられないでしょう。




                                   つづく

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