一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

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JVCから出資金全額回収

あのJVCがついに終焉を迎えたようです。


十数年前、夢と希望に満ち溢れていたJVCのフォン会長とその仲間(日本人たち)の笑顔が思い出されます。
「夢を掴むためにここに来ました。自分も坂本竜馬のようになりたい。」と熱く語ってくれたJVC幹部(日本人)、当時まだ20代だった幹部は今頃何をしているのでしょう。


フォン会長は日本留学組の代表格として最も成功したベトナム人と称されていました。それが、2015年に何だかの理由で逮捕されたと聞いています。その後、幹部(日本人)もどこへいかれたのか定かではありません。


このJVCの件を通して我々も勉強させられることがあります。


2015年のフォン会長がどのような罪で逮捕されたかは存じませんが、日本を代表する企業であるドリームインキュベータとオリックスが国際協力銀行(JBIC)同社に出資しておりました。
今回は出資金全額回収ということのようですが、見て見ぬふりを続けていたがこれ以上耐え切れなくて撤退というところでしょうか。


利益至上主義ではやはり会社はうまく回らないものですね。



筆者の独り言「そもそも、ベトナム経済が賄賂を潤滑油として回っていると考えられている方がいらっしゃいますが、そこが違う。賄賂を必要悪として目をつむんでいる日本人もいる。それは負け組だ。仁義を見失ってはベトナムビジネスは成立しない。」




ーーーーーーーーーーーーー記事から引用---------------



◇ファン・ティ・トゥー・タオ女史、◇フン・クアン・ベト氏、◇グエン・バン・ヒエウ氏の3人の個人投資家はこのほど、医療設備販売の日越医療機器[JVC](Japan Vietnam Medical Instrument)株計3153万2120株(保有率28.1%)を日本の株主グループから取得した。


 ファン・ティ・トゥー・タオ女史がオリックス株式会社(東京都港区)から2176万7970株を、フン・クアン・ベト氏が株式会社ドリームインキュベータ(DI、東京都千代田区)から658万5614株を、グエン・バン・ヒエウ氏がDIアジア産業ファンド(DI Asian Industrial Fund=DIAIF)から317万8536株を取得した。


 地元紙によると、グエン・バン・ヒエウ氏およびファン・ティ・トゥー・タオ女史の名前は、それぞれドンナイプラスチック[DNP](Dongnai Plastic)の社長と取締役と一致している。フン・クアン・ベト氏も同社の元監査役の名前と一致しているという。


 これに先立ち、DIAFおよびドリームインキュベータはそれぞれ保有するJVC株2176万7970株(保有比率19.35%)と658万5614株(同5.85%)の売却予告を行い、同社から出資金を全額回収すると発表した。取引期間は8月27日から9月25日までだった。


 なお、DIアジア産業ファンドはベトナムの成長企業を対象とした投資ファンドで、ドリームインキュベータとオリックスが国際協力銀行(JBIC)などと共同で2010年6月に設立したもの。


 JVCでは、2015年にレ・バン・フオン元会長が法律違反で逮捕され、解任。後任には、当時DIの執行役員でDIベトナム社長を務めていた細野恭平氏が就任し、JVCの取締役は日本人2人、ベトナム人4人の計6人となった。その後、JVCの立て直しが図られたものの厳しい状況が続き、今回の売却につながった。

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