一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

スタッフに指示できない日本人管理職

ベトナムでよくあるパターンです。


現地法人社長だけど、ベトナム人スタッフに物が言えない、指示できない、そして新しい指示を出すのを諦める。本社からの業務命令があったが、マネジメント層(ベトナム人)のご機嫌を伺い顔色が芳しくなかったので本社に出来ないと報告することがあります。




・難しい仕事を依頼して怒らせたら怖い。
・本社に提出する報告書が遅くなったら困るので、追加で仕事依頼できない。
・怒らせたら怖いスタッフに遠慮してなにも言えない。
・マネジメント層(ベトナム人)は怒らせないようにご機嫌取りだけを考えて行動する。


仕舞には、


・辞められたら困るので、人材会社が発表する賃金水準に上乗せして昇給させる。
(いくらだしたらいいか見当もつかない)


本社には尤もらしい報告書を提出し了承を得る。


気付けば、本社連結決算でベトナムの人件費が高騰していることになっていた。


生産性は上がらず、生産キャパも上がらず、工数と工賃だけが上昇。
中国工場の方が原価が安いことに気づく日本本社経営陣。



チャイナプラス1でベトナム工場が動いているので、日本本社も葛藤中。


日本本社も正直、ベトナム工場の必要性に疑問を抱いている。


製造拠点として疑問符が付く、ベトナム工場。
かと言って、ベトナム市場向け販売もできない。法律を調べたら輸出加工企業(EPE)は国内では売れないようだ。では、本社や中国工場から完成品を送ってベトナムで売ってもらおうと考えたがEPEなので商社ライセンス取得が難しいとコンサルに言われた。


結局、全部諦めた。


まだ、資本金残っているし続けてみよう。赤字じゃないし。



※筆者の会社ではないですよ。 ご近所さんのお話です。

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