一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

そのコスト削減は正しいですか?

20年前の本ですが、本棚を整理していると見つけてしまいましたので少し読んでみました。


何の本かと申しますと「P・F・ドラッカー」です。昔、経営学方面では誰もが一度は読んでみた方ではないでしょうか。


ちょうどコロナ禍の経営で役立ちそうな?役立たなそうな、いやアフターコロナでも役立ちそうな言葉を見つけましたのでご紹介します。


筆者も昔は原価計算担当でした。直接費では材料費から工賃、工数、そして間接費では法定監査費用、現地法人社長の個人所得税削減の為に帰任を進言してみたりとやりたい放題でした。そうですよ、当時現地法人社長の個人所得税が年間800万円くらいだったと記憶しております。そこで筆者は原価担当でしたが、本社との会議で社長の帰任を進言して怒られた。「社長は居なくても工場は問題なく動きます。定期的にテレビ会議システムで指導して頂くだけで十分です。現場には工場長もおりますのでご安心ください。」


さて、さて本題であるドラッカーの言葉の紹介です。



【ローマ法は『為政者は些事には執着するべからず」】


本当にローマ法がそんなこと言っているのは調べてみましたが、原文は見つけることができませんでした。


ドラッカーはどんなことを言っているのでしょうか。


たとえば、申告な財務の悪化の中で合理化の先頭に立つ役員は、さして意味のないことでも放っておくことができない。(←まさに昔の筆者がそうでした。)


コスト削減により工場を効率的にうまく運営することに成功する訳ですが、さらに一歩踏み込みます。
工場には明らかにパフォーマンスが悪い工員がいたとします。解雇してしまうんですよ。そのような人間は。「みなが犠牲を払っているのに、当該部署には非効率な工員が雇用されている」 こんな正義を取り出してその方は解雇するんですよ。筆者も同じことをしたことがあります。


やがて、機器が去ると事情を救ったことは忘れられて、無慈悲だったことだけが汚点として他の従業員の脳裏に焼き付く訳です。決して忘れられることはないでしょう。


他の箇所でドラッカーはこう繰り返します。
「何もしないと何かが起こるか」と言う問いに対して「何も起こらない」が答えであるならば、手をつけてはならない。


筆者の説明には多少誤りがあると思いますので、是非読者の方々も一度ドラッカーの本を読まれることをお勧めします。

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