一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

ベトナムで入院すること

筆者が訪越してから何度か手術や入院を経験したことがあります。
二十数年前は本当に酷でした。思い出したくありませんが、ダナンの海岸で岩場を歩いている際に転倒して腕を骨折したことがありました。急遽、ダナンのどこかの病院へ行きました。そうすると、「骨折だね。じゃあ、これとこれ買ってきて。」とリストを渡されました。正直、骨折した腕で病院内を迷子になりながら診察料払って、ギブスなどのを買ってまた診察室に戻ってギブスを巻いてもらって。帰りました。そう、殆ど検査なんてせずに。


それから日本に帰ることがあって指が曲がらないので検査したところ靭帯?ですかね。切れていて結局、今でも指が動かない後遺症が残りました。
ダナンの病院で検査しておけば、、、、治療ができたんですが、、、、適当過ぎでした。


それから10年後には盲腸にもなりました。
あれはホーチミン7区にあるFV病院へ入院しました。あの頃は丁度外国人医師などが殆どいなくなりベトナム人医師にシフト(所謂現地化)が進んでいる時期でした。その頃、FV病院はそれでの信用を得ようと国際基準を取得したんです。まあ、それでも形式上のことで本当に雑でした。
手術方法など一切説明せず、ただ「ここにサインして」の一言を繰り返すのみ。
国際基準では患者に手技等を親切丁寧に説明して同意を得ること必須事項としているので、FV病院も一応それに対応しようとするのですが、なんせベトナムでは医師は神で患者は哀れな民であるのでバカな民に説明なんてしても無駄だと考えているのでそのようなことも慣れない訳です。
「どうせ医師が手を貸さなければ命がなくなる訳ですから、ここで最悪医療事故があったとしてもそれは運命。そもそも、亡くなっていた命な訳ですから。」
結局のところ、ベトナム人医師の大半はこのような意識です。


無知な民が医師と対等に話をするなんて非礼なんですよね。



それから数年後にVinmec病院が出来て勢力を増してきたのは本当に良かったですよね。


Vinグループの社員は余裕があるので、優しいし親切。これはグループ会社全体的に言えると思います。本業である不動産はどうかなと思ったりしますが、、


昔はFV病院や怪しい藪医者が多い日系クリニックで適当に診察受けて多額の費用を請求されての悪のスパイラルでしたが、Vinmec病院が出来てから値段もそこそこで適切に処置してくれるので本当に助かるようになりました。


数年前骨折した時にはVinmec病院へ行きましたが、本当に親切で丁度日曜日のお昼を挟んでしまったんですが、入院していないのに昼食も出してくれました。
手技にはいくつか選択肢があって一番費用が安く安全なものを選んでくれてビックリでした。
もし、FV病院だったら手術されてボルトでも埋め込まれて数千ドル取られていたでしょう。


直近の入院については別の機会にお話しします。


ベトナムと医療は入院されたことがある方なら一度は「本帰国」を意識される大問題ではないでしょうか。思うような治療が受けられない、日系クリニックだから信用して様子を見ていたら手遅れ寸前まで悪化したなど読者の皆さんも本当にご苦労多いことかと思います。


適切な医療を実現するには莫大な資金が必要ですので、日系クリニックでは無理なんですよね。日本人しか来ないようなクリニックで検査機器一つだって最新なもの入れられないじゃないですか。地方のローカル病院から譲ってもらったような古い設備をまだ使っている某有名クリニックだったありますしね。


筆者の会社でも昔は定期健康診断や何か日本人出向者に何かあったらレタントン通にある某日系クリニックにも行かせたことがありましたよ。
ただ、毎年健康診断結果が再検査が出たり、他病院で検査したら問題なしのルーチンでそれ以降は出向者も嫌気がさしてもう他の大きい病院でというようになりました。
結局、筆者の判断で一時帰国時に「定期健康診断」を受けさせるようにしました。


昔から蔓延っているFV病院や某日系クリニックは行かない様にしましょう。
Vinmec病院がお勧めです。


もちろん、ベトナム医療業界の闇はあるんですがVinmecはその中でもいい方です。


「ベトナム医療業界の闇」についてもまた別の機会にお話しします。

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