このブログでは昨年から不動産価格下落やベトナム不景気について書いてきました。現時点ではベトナム経済良好と発信しているコンサルティング会社や不動産会社もなくなったのではないでしょうか。

昔から内在していたベトナム経済の矛盾、不合理に対しコロナ、ウクライナ戦争など起爆剤としてベトナム経済の崩壊が始まりました。

もちろん、経済崩壊＝政治崩壊となります。

丁度、ベトナム戦争の英雄たちが引退し有能な指揮官たちがこの国からいなくなっていく状況で、次の世代が政治不安や矛盾、人民の鬱憤そして共産党員への利益も守れなくなった現代ではその亀裂が猛烈な勢いで広がっています。

ベトナム戦争をしらない子供たちがベトナム経済、政治の中枢へ世代交代し始めておりますので、このベトナム戦争を基盤として政治体制を上手に維持できなんですよね。

コロナ以前は権力がなくてもそこそこ儲けることができた人民達もいましたし、ドイモイ以降のベトナムドリームを手にして数億円資産を築き上げた人民を数多くいました。

それが、コロナ以降では権力者でも稼げない時代へ突入し始めました。

読者の身近なところ言いますと、失業者が増えているのではないでしょうか。ワーカーからオフィススタッフまで多くの方が仕事を失っています。中小企業ではリストラが増えてきています。特に、繊維、物流、不動産は顕著ですが他の分野にもどんどん派生しています。

ベトナムの中小企業経営者は今は絶える時期と認識し投資を控えるようになっています。
一部例外を除いては数年は不景気が続きますのでご注意ください。

どこかの機会でこの「例外」についてもご説明しようと思います。楽しみにしていてください。ベトナム経済はこの例外という抜け穴があるので面白い？？