利己的な遺伝子<ベトナム人>
ベトナム人と生活を共にしていると「どうしてここまで利己的なんだ」と感じることが多々ある。
・自分さえ良ければいい。
・まずは、自分が生きることが先。
・母親でさえも、我が子よりも自分を大事にする。
・交通事故で家族を亡くしても加害者を恨むことはない、被害者が自分ではないからだ。
⇒だから、大渋滞で横入りされても平気でいられるんです。今、横入りされても数十秒後には追い越しても誰からも文句は言われないからだ。
矛盾しているようで、そうではない。
自然の摂理なのかもしれない、そう感じることさえある。
ある世界的なコンサルティング会社に勤める頭のいい人にこの件について考えを聞いたことがあった。
彼は、ベトナムが小乗仏教的考えであるが故に「自分さえ良ければいい」という考えが広まっていると語った。
小乗仏教というのは簡単に言うと一度に助けることが少人数しかできない、もっと言うと自分だけしか助からない。小さな船に乗って助かるという意味でしょうか。
一方、日本は大乗仏教的な考えが広く浸透しています。大きな船に乗って皆で纏めて助かろうと言うことでしょうか。
筆者はある本を思い出した。昔、図書館で読んだことがある。『利己的な遺伝子』である。
<利己的な遺伝子 ドーキンス,リチャード【著】>
ご興味のある方は読んでみて下さい。
この本によると、生物は原則利己的だということです。そして、利己的に行動することによって種の保存を図っている。
ベトナム人のように自分本位で物事を考え、自分の為に行動することが全体の利益に繋がるという理論である。
ベトナムの社会構造は一見、未熟であるかのように思えるが実は非の打ち所がない程完成された社会である。
日本人はよく勘違いするが、国家創造の目的(建国の意義)は国が主権を維持し国民が幸せに暮らすことができる社会を築いて行ける仕組みを継続的に築いていくことである。
決して、経済的に繁栄することが目的ではない。経済的繁栄は手段に過ぎない。
日本は建国の意義すら見失っていますよね。国民の命よりも憲法(ルール)を守ることが大事という考えが大腕を振って歩いている。
ベトナムは憲法や法律よりも目の前にある命や権利を優先させます。そして、人民も口先では共産党の文句を言っているが体の芯から納得し受け入れている。
それが建国の意義だからです。
つづく