賄賂の渡し方講座①
皆さんは賄賂を直接手渡ししたことがありますでしょうか。
数百万円の大金をカバンに入れて渡すなんてまるで映画のマフィアになったような気分です。一度経験されてみては如何でしょうか。(笑
通常、ご自身の手を汚して直接賄賂を渡しに行くような覚悟のある経営者は殆どおりません。逆に、ここまで覚悟ができている経営者は通常賄賂を求められることは稀です。
※語弊がありました。経営者ではなく、現地法人社長です。
それでは実例を踏まえて賄賂の渡し方を勉強していきましょう。
事例1:税関担当者に5万ドルを渡す
企業名:○○○○工業
所在地:ドンナイ省内有名工業団地
渡し方:指定されたタクシーに現金5万ドルが入ったカバンを持った状態で乗り込み、指定された場所でおり、タクシーはそのままどこかへ消えていったそうです。税関担当者の指示された場所まで行き現金を渡したことでしょう。
この会社さんの場合、EPE(輸出加工企業)でしたので輸入した資材と輸出した製品が一致させる必要があります。ロスがでるので理論上でも一致させることは不可能です。ただ、税関にロス率を提出することで一応認めさせることができます。
これができません。
税関担当または生産管理部門で自社の材料ロス率を正確に掴んでいる会社さんは多くありません。正確ではなくてもいいのですが、理路整然と説明できる資料を作成する力がありません。それはそうでしょう、日本語学科を出ただけの何も知らないスタッフや現場上がりのスタッフ、通関担当と言ってもフォアーダーに丸投げしかしてこなかったスタッフなどできるはずがありません。これができれば、賄賂なんて払わなくても済んだかもしれません。
結局、自社のスタッフの能力で回避できたかもしれません。
事例2は次回、お話しします。
つづく