一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

就職氷河期世代が年収1千万円超えるまで

以前、ロストジェネレーション(就職氷河期世代)がベトナムで多く活躍されており、ベトナムで頑張る日系企業の縁の下の力持ちであることを紹介しました。


そんな中、就職氷河期世代(90年代半ばから00年代前半に社会に出た世代)出身でここベトナムで年収1千万円を超える青年にお会いしたので彼の話を紹介しましょう。


〇個人情報


お名前:AB君
 年齢:42歳
出身地:北海道
お仕事:サラリーマン社長
ご家族:息子さんが3人
 奥様:ベトナム人


〇質問コーナー


筆者:簡単に自己紹介をお願いします。


AB君:はじめまして。出身地は北海道です。私の実家の周りでは「ゆめぴりか」というコシヒカリより美味しいお米を生産しています。大草原の真ん中にポツンと実家が一軒ありまして、夜になると遠くに走る列車の音がするだけの本当のド田舎育ちです。まさか、こんなゴミゴミしたホーチミンで生活することになるとは夢にも思っていませんでした。
出来ることなら、早く実家に帰りたいです。(笑


大学卒業後、単身ベトナムに渡りもう約20年が経ちました。
色々ありましたが、今は結婚し仕事もあるのである程度満足しています。
仕事は小さい会社ですが、最近昇進して現地法人社長職に就いています。給料も1千万円を超えて北海道の同世代より貰っていると思います。
田舎の同級生や大学の同期はフリーターや契約社員、半分くらいは結婚できてないんじゃないですかね。
ちなみに、大学はFランクの無名大学です。ここで書いても皆さんご存知じゃないと思います。当時、先輩方も殆ど就職出来てませんでした。出来たとしても、証券会社ぐらいでした。



筆者:ベトナムに来たキッカケは日本で就職できなかったからですか。


AB君:早速、失礼な質問ですね。一応、就職活動は人並になりましたよ。適当に。3社受けて1社合格でした。でも平凡なサラリーマンはやりたくなかったんです。
その頃、ちょうどベトナム人の友人の勧めもありベトナムへ一度行ってみることにしたんです。大学時代に貯めた貯金で1年くらいは生活できると思いました。
東京に残っても仕方がなかったので、取り合えず飛行機に乗ってホーチミン入りしました。結局、どうでもよかったんですよ。別に守る物も何もありませんでしたから。



筆者:給与の推移を教えて下さい。


AB君:一応、名前は出さないことを約束してくださいね。プライバシーなんで。最初に働いた会社から直近まででいいですか。こんな感じですかね。


月収の推移


アルバイト:1万円 日本語教師
1社目    :8万円 翻訳、通訳
2社目    :20万円 現地法人社長 現地法人立ち上げ
3社目    :25万円 管理部長 
同社      :40万円 管理部長兼営業部長
4社目    :70万円 現地法人社長 (現職)※ボーナスを含めると年収1千万円



筆者:先ほど、訪越理由で「どうでもよかったんですよ」と言いながら経歴を見ていると相当頑張った結果ではなかったかと思います。
モチベーションがあったと思いますが、教えて下さい。


AB君:モチベーションなんてないですよ。将来どうでもなれって思いでその時点で自分が正しいと思うことをやったまでです。ある意味、私は協調性とか忍耐力とかとは無縁ですよ。日本本社やベトナム政府、部下に対しても自分の正義を貫きました。ここがベトナムだからとは自分が日本人とか、そんなことは気にしたことはありません。
例えば、ベトナム人は人前で𠮟るなとか言いますよね。あんなのウソでしょう。人前で𠮟って辞めるようなベトナム人は初めから戦略になりません。


筆者:いや、感服しますね。これ以上質問すると怒られそうなんでこの辺にしますが、最後にもう一つ教えて下さい。
あなたは駐在員ですかそれとも現地採用ですか。



AB君:どっちだっていいじゃないですか。今回は年収だけが知りたかったんですよね?そりゃあ、年2回帰国費用や海外旅行保険などは会社で負担してもらってますよ。



筆者:そうですか、最後にもう一つ。お願いします。貯金はお幾らくらいありますか。現預金以外に資産があればそれも教えて下さい。


AB君:五月蠅い人ですね。現金は2千万円くらいですかね。あと、マンションが3千万円くらいかな。もちろん、ベトナムに来てから稼いだお金ですよ。宝くじとか買ってませんから。


筆者:ありがとうございました。これ以上質問すると殴られそうなので止めます。(笑



                                    つづく

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