日本人学校かインターか。どちらがいいのか。
ベトナムで子育てをする親として最初に悩むのが子供の教育、進路です。
ホーチミン日本人学校は設立されたのが、1997年頃だったと思いますがそれから在越日本人の求める日本人学校に変化があるように思えます。
90年代や2000年代初頭は主に40代後半から50代くらいの工場長が多かった気がします。20代、30代なんて珍しくて「そんなに若くしてベトナムなんか来て大丈夫?」と駐在員が心配したものです。
40代、50代と言いますと、お子様がいても小学高学年、中学生またはそれ以上だったのでベトナムには単身赴任が主流だったように記憶しています。
それでも、現地の女性と再婚されて生まれたお子様がおりますがローカルの学校へ進学していたようです。
そうなりますと、日本人学校に通っていたのは本当に大企業のご子息だったのでしょう。
それから時が流れ、2010年頃になりますと大企業のご子息はインターへ通う傾向が強くなり、中小企業のご子息の殆どが日本人学校へ通うようになります。この頃になりますと個人事業主の投資も増え幅広い日本人が来越するようになりました。
もちろん、20代や学生までもがベトナムで働くようになったのもこの頃からだったと思います。
2020年代になりますと20代、30代で現地でご結婚された方のご子息が日本人学校へ入学する率が増えてきました。昔は駐在員の子供というイメージがありましたが、最近ではもう多種多様ですね。
親の年収も200万円から2000万円超えまで幅広い層のご子息が日本人学校へ通学されています。と言ってもやはり、高所得者層はインターを選ばれる傾向はまだ続いておりますので選択肢があるご家庭からすると日本人学校は魅力がないのかもしれません。
昨今、どこかの新聞か何かに掲載されていましたが海外で暮らす日本人のご子息は日本人学校を選択せずにインターを選択される方が増えているようです。
日本的教育に魅力がなくなって来ているのでしょうか。
確かに、日本人学校は私立でありながら「特色ゼロ」ですからね。
教員は日本から期間限定で派遣される公務員でありますから、私立と言う意識はゼロです。
高額な学費を払うだけの価値がないと判断されても無理はありません。
お金に余裕があるご家庭ならもう少し払ってでも教育内容が充実しているインターへ通わせたくなるのもわかります。
読者の皆さんもホーチミン日本人学校の特色やどういった人間を育てようとしているのか応えられる方はいないでしょう。
筆者は2030年以降の日本人学校生徒数は減少すると見ています。日本人の数が減少するのではなく、今後は選択しが多様化していくように思います。
ご両親が日本人⇒インター+補習校 または日本で通学
片方の親が日本人⇒日本人学校
比率は100%ではありませんが、このような傾向が強くなるように感じています。
皆さんはどう感じますでしょうか。