一部上場企業 ベトナム現地法人社長の裏ブログ

ベトナム裏情報です。公の場では語られない事実を掲載。

バックパッカー、現地採用、駐在員、起業

ベトナムには次のような日本人がいると思います。


1.バックパッカー
2.現地採用
3.駐在員
4.起業
5.主婦(駐在員や現地採用の配偶者)


恐らく、この5種類の日本人じゃないでしょうか。


先ほど、ユーチューブを見ているとこんなユーチューバーがいましたので
私もこの場を借りてコメントしたいと思います。


「現地採用は落ちこぼれ」という主のコメントをもらったこのユーチューバー
がご意見されています。ご興味のある方はリンクからご覧ください。




視聴者からシンガポール現地採用は落ちこぼれと言われました



さて、さて、今回は現地採用と駐在員を比較してみたいと思います。


その前にご存知のない方へ少々説明させて下さい。


現地採用とは:日本や海外現地の労働基準法適応外の労働者を言います。要約すると日本で雇用している派遣社員よりも容易に解雇ができ、日本の最低賃金以下で雇用することが可能です。正に、雇用者からすると夢のような人材です。


駐在員とは:日本の工場や本社で採用され、突如会社の名で海外へ出向させられた会社員。日本の課長クラスが現地法人の社長に抜擢されるケースが多い。経験不足は否めないが、待遇も比較的良く2~5年くらいの条件で海外赴任する。日本へ帰任後は出向先の国レベルによってバラバラ。できれば、欧米がよかったなんて声も聞こえますが、年配の出向者はタイ駐在を希望される方が多い。



本題に戻ります。


果たして、「現地採用は落ちこぼれ」でしょうか。


1)収入
確かに収入面でみると歴然としています。


●駐在員の給与+その他


給与や福利厚生を合わせると、ベトナムに赴任している駐在員は年間600万円から1000万円くらいにはなるでしょう。極一部ですが、3000万円近くになることもあります。
(給与+住宅手当+海外旅行保険+帰省手当+子女教育費+日当、、、)


●現地採用の給与+その他


給与は120万円から360万円くらいでしょうか。その他福利厚生は様々ですが駐在員ほどではありません。


2)やる気


駐在員:
ほぼなし。たまに、やる気に燃える中小企業の社長にお会いしますが少数派です。
大体の方は2~3年後に帰任して自分のご褒美に何を買うかに没頭しています(笑
駐在期間中に一生懸命貯金している方が目立ちますね。


現地採用:
駐在員よりある。最近、何となく流れ着いた日本人の若者が多く自分を探す旅に没頭しているようです。
目標がはっきりされた方から次々と日本に帰国。


3)婚姻率


駐在員:
人によりけりですが、家族帯同している駐在員も多い


現地採用:
収入面で結婚が難しいこともあり、少ない。


4)ベトナム滞在年数


駐在員:
会社で定められた任期を全う。
稀に、自分から10年以上残る強者も。中小企業の社長には交代要員がいなく、10年以上勤務されいる方も見かけます。


現地採用:
このポジションでは1年から3年が限度でしょう。稀に10年以上勤務されている方もいますが、それなりの収入を貰っています。
少数派では、本社採用に切り替えて待遇面を改善してもらっている方もいます。


5)責任感


駐在員:ある
全てを守ろうとし、全てを失う駐在員も多々います。
家族、名誉、地位、コンプライアンス、メンツを守り、親会社まで倒産に追い込んだ社長。※この方のお話は次回に譲ります。


現地採用:そこそこある。ただ、挑戦することもあるので結果的にいい仕事をする。
責任感があるかと言われると、駐在員から「ない」と言われそうですが、総括すると意外と結果を残しています。ベトナム法人の運営には無くてはならない存在でありながら、駐在員は築いていない現実もあります。


どうでしょう。


落ちこぼれはどちらでしょうか。


私は両者を見てきましたが、人間的に落ちこぼれは駐在員に多いです。
現地採用の大多数は若くまだスタートラインに立っていません。これからに期待です。
一方、駐在員は家族も持ちながら、自分のやるべき仕事から目を背けているケースがありますね。がんばりましょう。何か正しい行いか、一人の人間として何をここベトナムにやり遂げるべきか考えるべきでしょう。


「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
守りに徹しているだけでは、何も守れません。得るものもありません。


                                     つづく

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